一九三二年三月下旬、宮本顕治はプロレタリア文化団体に加えられた弾圧によって非合法生活に入った。そして一九三三年十二月、スパイの手引によって検挙され、一ヵ年間留置場生活を経て、未決におくられた。往復書簡は自然、その一年間の出来事にもふれているので、「十二年の手紙」とされている。
一九五〇年六月五日
〔一九五〇年六月〕
底本:「宮本百合子全集 第三十巻」新日本出版社
1986(昭和61)年3月20日初版発行
初出:「十二年の手紙」
1950(昭和25)年6月刊行
入力:柴田卓治
校正:土屋隆
2007年11月30日作成
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