早々頓首。
四月二十八日
才谷 龍
菅野覚兵衛様
多賀松太郎様
追而船代の外二千金かりし所、是は必代金御周旋にて御下被レ成るよふ御頼み申候。
別紙ハ航海日記、応接一冊を西郷ニ送らんと記せしが猶思ふに諸君御覧の後、早々西、小松などの本ニ御廻、付てハ、石川清の助などにも御見せ奉レ願候。又だきにて御一見の後、御とゞ(め)おき被レ成候てハ、不レ安候間、御らん後、西郷あたりニ早御見せ可レ被レ下候。実ハ一戦仕りと存候間、天下の人ニよく為レ知て置度存候。早々。四月廿八日
龍
菅野様
多賀様
底本:「龍馬の手紙」宮地佐一郎、講談社学術文庫、講談社
2003(平成15)年12月10日第1刷発行
2008(平成20)年9月19日第7刷発行
※「御下被レ成るよふ御頼み申候。」の後に、(坂本直衛旧蔵)とあります。
※「多賀様」の後に、(野島家文書)とあります。
※丸括弧付きの語句は、底本編集時に付け加えられたものです。
入力:Yanajin33
校正:Hanren
2010年8月26日作成
2011年6月17日修正
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