純文学雑誌の将来は従来の同人組織的要素が次第に濃厚となり、或は夫々の流派に依る、主義に依る、または友誼的結合に依る――等々の基礎が漸く堅固となり、各自々々に文芸王国を形成するかの如き状態に発展して行くのではなからうか。

底本:「牧野信一全集第三巻」筑摩書房
   2002(平成14)年5月20日初版第1刷
底本の親本:「新潮 第二十六巻第九号(九月号)」新潮社
   1929(昭和4)年9月1日発行
初出:「新潮 第二十六巻第九号(九月号)」新潮社
   1929(昭和4)年9月1日発行
※底本編集時に付されたと思われる、表題冒頭の「●」は省きました。
※「文芸雑誌の過去・現在・未来に就いて」と題したアンケートへの、「同人雑誌的要素」との回答です。
入力:宮元淳一
校正:門田裕志
2011年7月14日作成
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