朝の八時は鈴懸に
ほうやり霧が吸はれてる

警察署まへの停留所
お巡りさんが降りてくる

降りますつゞいてお巡りさん
みんな鈴懸くぐります

襟立てマントは短かくて
チカチカサーベル光ります

ウエハス色のビルデング
まもなく窓が開くでせう

底本:「日光浴室 櫻間中庸遺稿集」ボン書店
   1936(昭和11)年7月28日発行
入力:Y.S.
校正:富田倫生
2011年9月27日作成
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