あらすじ
太宰治は、世間の言葉遣いを嘆きます。美しい言葉ばかり並べて、本当の意味を見失っているのではないかと。彼は、自分が好きな言葉などないと言い放ちます。しかし、その言葉の裏には、言葉に対する独特なこだわりと、世の中への痛烈な皮肉が隠されているのです。「酒を傾けて酵母を啜るに至るべからず。」
故に曰く、私には好きな言葉は無い。
了
底本:「もの思う葦」新潮文庫、新潮社
1980(昭和55)年9月25日発行
1998(平成10)年10月15日39刷
入力:蒋龍
校正:土屋隆
2009年4月7日作成
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