貧乏大工の息子であるカメは、頭は悪いが、大食漢で、両親に捨てられ、山で木コリとして働いていました。長年山で暮らし、動物や魚を捕らえて食べていましたが、ある日、両親の面倒を見るため、町に降りてくることになります。しかし、カメは町に食物がないと頑なに拒み、町の人々は、カメを説得するために、米のムスビを差し出しました。カメは米のムスビの美味しさに感動し、町で暮らすことを決めます。しかし、カメは、町の人々から「亭主は一家の大黒柱」と教わったことをきっかけに、妻に怒鳴られ、再び山へ戻ろうとします。やがて、カメは二度も井戸に飛び込み、町の人々を騒がせ、最後は川に飛び込んで、逃亡を図るのです。