あらすじ
ある日、主人公は「葭切鳥」という小鳥に出会います。葭切鳥は、葦の笛を吹くことができる鳥です。主人公は、葭切鳥の美しい笛の音色に魅了され、自分にも一つ作ってほしいと願うのです。しかし、葭切鳥はすぐに飛んで行ってしまい、主人公は願いを叶えることができませんでした。その後、主人公は葭切鳥の笛の音色を忘れられず、美しい音を求めて旅に出ます。こきり
葭がゆれても
とびだすな
なんでもないぞ
河風だ
よしきり
こきり
葭の笛をふいてみせ
葭の笛ができたらば
おらにも
一つくれないか
了
底本:「日本児童文学大系 第一四巻」ほるぷ出版
1977(昭和52)年11月20日初刷発行
底本の親本:「よしきり」イデア書院
1925(大正14)年6月
初出:「日本詩人」新潮社
1922(大正11)年8月
入力:菅野朋子
校正:noriko saito
2011年1月22日作成
青空文庫作成ファイル:
このファイルは、インターネットの図書館、青空文庫(http://www.aozora.gr.jp/)で作られました。入力、校正、制作にあたったのは、ボランティアの皆さんです。