あらすじ
深い山奥、細く長い道の途中に、小さなヒナがいます。そのヒナは、切ない声で「ついーん、ついーん」と鳴き続けています。一体なぜ、ヒナはこんなに寂しそうに鳴いているのでしょうか。周りの景色や、ヒナを取り巻く静寂が、その鳴き声を一層際立たせています。ついーん、ついーんと
ないてゐるのは
鶸の子
そのやまおくの
ほそみちの
ながいこと
ついーん、ついーんと
ないてゐる鶸の子
了
底本:「日本児童文学大系 第一四巻」ほるぷ出版
1977(昭和52)年11月20日初刷発行
底本の親本:「よしきり」イデア書院
1925(大正14)年6月
初出:「おとぎの世界」文光堂
1920(大正9)年9月
※初出時の表題は「鶸の子」です。
入力:菅野朋子
校正:noriko saito
2011年1月22日作成
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