あらすじ
失くしてしまった手袋を、雪の降る日に思い出します。それは、桔梗色の手袋でした。残されたもう片方の手袋は、失くした手袋を切なく思っているようです。優しい言葉で書かれた、短いながらも心に響く、切ない物語です。
あたしの
手套てぶくろ
桔梗色ききやういろ

雪のふる日は
おもひだす
なくした
一つの
手ぶくろよ

のこつた
一つの
てぶくろよ

底本:「日本児童文学大系 第一四巻」ほるぷ出版
   1977(昭和52)年11月20日初刷発行
底本の親本:「春の海のうた」教文館
   1941(昭和16)年6月
入力:菅野朋子
校正:noriko saito
2011年1月22日作成
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