あらすじ
夜空に輝く星々を、星座にたとえながら、美しく歌い上げます。オリオン座が歌い、アンドロメダ座は魚の口の形をしている様子、そして北極星を目印に天体が巡る様子が、詩情豊かに描かれています。
あかいめだまの さそり
ひろげた鷲の  つばさ
あをいめだまの 小いぬ、
ひかりのへびの とぐろ。

オリオンは高く うたひ
つゆとしもとを おとす、
アンドロメダの くもは
さかなのくちの かたち。

大ぐまのあしを きたに
五つのばした  ところ。
小熊のひたいの うへは
そらのめぐりの めあて。

底本:「【新】校本宮澤賢治全集 第六巻 詩5[#「5」はローマ数字、1-13-25] 本文篇」筑摩書房
   1996(平成8)年5月30日初版第1刷発行
入力:田中敬三
校正:土屋隆
2006年7月26日作成
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