あらすじ
芥川竜之介が、自身の好きなロマンス作品に登場する女性について熱く語っています。その女性は、善悪の区別なく、あらゆる魅力を兼ね備えているのだそうです。しかし、同時に、そんな完璧な女性は現実には存在しないとも主張しています。一体、芥川竜之介は、どんな女性に心を奪われたのでしょうか。彼の言葉からは、ロマンス作品への深い愛情と、現実世界への複雑な思いが伝わってきます。二、あゝ云ふ女性は到底この世の中にゐないからに候。
了
底本:「芥川龍之介全集 第六巻」岩波書店
1996(平成8)年4月8日発行
底本の親本:「婦人画報 第170号」
1920(大正9)年4月1日発行
初出:「婦人画報 第170号」
1920(大正9)年4月1日発行
※「婦人画報」編集部からの「一、私の好きなロマンス中の女性 二、並にその好きな理由」というアンケートへの答えとして掲載された。
入力:砂場清隆
校正:高柳典子
2006年2月21日作成
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