舌代
一、大極丸の水夫、人を殺し候由。此事ハ西郷より申来リ候ニ付、小弟宜しく引合致し置候。此度毛利、望月が下坂致し候ニ付、諸事頼置候。何のわけも無事なるべしと奉レ存候。一、昨日ハ御書拝見又別紙ニも大坂の町ぶれなど――より送りくれ候ニ付、其御地の御もよふ能わかり申候。
一、大極丸此頃荷物積込などもすみ候よし。然レバ彼西村源吉方へ頼置候フラフ御受取被レ成、御引替可レ被レ成候。此儀ハ別紙松井周助兄まで送り申候間、御そふだん可レ被レ下候。
廿五日
太郎殿龍馬
底本:「龍馬の手紙」宮地佐一郎、講談社学術文庫、講談社
2003(平成15)年12月10日第1刷発行
2008(平成20)年9月19日第7刷発行
※底本手紙写真のキャプションに、(京都 霊山歴史館蔵)とあります。
※丸括弧付きの語句は、底本編集時に付け加えられたものです。
※直筆の手紙の折り返しに合わせた改行は、省いて入力しました。
入力:Yanajin33
校正:Hanren
2010年11月11日作成
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