あらすじ
葡萄の花が咲き乱れる中、蜂が飛び交い、あちらこちらに青銅色の液体が噴霧される光景が広がります。突如、風の中に死が訪れ、あたり一面がまばゆい光に包まれます。そこに現れたのは、青い空を見つめる男の姿。彼は、友に向かって「さあ、雹の雲を撃て!」と叫ぶのです。
なべて葡萄に花さきて
蜂のふるひのせはしきに
をちこち青き銅液の
噴霧にひるは来りけり
にはかに風のうち死して
あたりいよよにまばゆきを
見ずやかしこの青きそら
友よいざ射て雹の雲

底本:「新修宮沢賢治全集 第六巻」筑摩書房
   1980(昭和55)年2月15日初版第1刷発行
入力:junk
校正:土屋隆
2011年5月14日作成
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