あらすじ
冬の厳しい寒さが降り注ぐ雪峡。そこには、神々しい光が降り注ぎ、静寂の世界が広がっています。雪に覆われた深い峡谷には、神楽の音が響き渡り、神秘的な雰囲気に包まれています。神々しい光と静寂の世界、そして響き渡る神楽の音。静寂と神秘、そして自然の壮大さを体感できる物語です。
塵のごと小鳥なきすぎ
ほこ杉の峡の奥より
あやしくも鳴るや み神楽
いみじくも鳴るや み神楽

たゞ深し天の青原
雲が燃す白金環と
白金の黒の窟を
日天子奔せ出でたまふ

底本:「新修宮沢賢治全集 第六巻」筑摩書房
   1980(昭和55)年2月15日初版第1刷発行
入力:junk
校正:土屋隆
2011年5月14日作成
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