あらすじ
秋の夜空には、雲が連なり、不揃いなガラスのように輝いています。遠くの杜の向こうでは、赤い電車がせわしなく行き来し、その音が響き渡ります。そんな風景の中、べっこう眼鏡のメフィストという男が佇んでいます。彼は、一体何を思っているのでしょうか。杜のかなたを赤き電車のせはしき往来
べつ甲めがねのメフェスト
了
底本:「新修宮沢賢治全集 第六巻」筑摩書房
1980(昭和55)年2月15日初版第1刷発行
※〔〕付きの表題は、底本編集時におぎなわれたものです。
入力:junk
校正:土屋隆
2011年5月14日作成
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