あらすじ
燃え盛る火山の島を舞台に、人々は日々、百合を掘り続け、命をつないでいます。海鳴りが轟く中、訪れる者はなく、静寂が支配する島。厳しい自然の中で、人々はどのような思いで生活しているのでしょうか。そして、彼らの運命は…?
海鳴りのとゞろく日は
船もより来ぬを
火の山の燃え熾りて
雲のながるゝ
海鳴り寄せ来る椿の林に
ひねもす百合掘り
今日もはてぬ

底本:「新修宮沢賢治全集 第六巻」筑摩書房
   1980(昭和55)年2月15日初版第1刷発行
入力:junk
校正:土屋隆
2011年5月14日作成
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