あらすじ
水兵さんの街を水兵さんが歩きます。どこまでも続くアカシア並木。繰り返される「タツプ」という音。詩は、水兵さんと街の風景、そして何かのリズムを奏で、読者の想像力を掻き立てます。言葉の響きと、詩の中に描かれる情景が、不思議な一体感を生み出す、独特の世界観を持った作品です。水兵さんがとほる
タツプ タツプ タツプ
水兵さんだ水兵さん
水兵さんと水兵さん
タツプ タツプ タツプ
セイラアパンツ
パンツとパンツ
タツプ タツプ タツプ
どこまでつゞく
アカシヤ並木
タツプ タツプ タツプ
了
底本:「日光浴室 櫻間中庸遺稿集」ボン書店
1936(昭和11)年7月28日発行
入力:Y.S.
校正:富田倫生
2011年9月27日作成
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