日光浴室さんるうむ
 蔦がここまでのびました
 らるらる光がもつれます

日光浴室さんるうむ
 鳩が影してとびました
 ガラスの外のあをい空

日光浴室さんるうむ
 母さん毛糸をほぐします
 冬が近くにきてませう

日光浴室さんるうむ
 ぼくはベツドで手をのばす
 おひるのドンがなりました

日光浴室さんるうむ
 いちにち白いお部屋です
 いちにち白いお部屋です

底本:「日光浴室 櫻間中庸遺稿集」ボン書店
   1936(昭和11)年7月28日発行
入力:Y.S.
校正:富田倫生
2011年9月27日作成
青空文庫作成ファイル:
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