あらすじ
「残像」は、言葉が持つ力と、それを通じて他者と交わることの難しさ、そして自己の存在への疑問を描いた詩です。傷つきやすく、繊細な言葉たちは、まるで影のように語り手を包み込みます。語り手は、言葉の重みに耐えながら、自分自身の位置を見つめようとしています。
翳だけがささへてゐる
あなたの重量から
ゆめの耳もみえない
疲れのやうに羞んで
よりそへば傷ついてゐる言葉たち
どもつて吃つてわたしは
じぶんの位置をかんがへる
了

底本:「増補 森川義信詩集」国文社
   1991(平成3)年1月10日初版発行
初出:「荒地 第四輯」
   1939(昭和14)年11月
※初出時の署名は「山川章」です。
入力:坂本真一
校正:フクポー
2020年7月27日作成
青空文庫作成ファイル:
このファイルは、インターネットの図書館、青空文庫(https://www.aozora.gr.jp/)で作られました。入力、校正、制作にあたったのは、ボランティアの皆さんです。