あらすじ
ある女人の姿は、久遠ともいえる美しさを持つ一方で、同時に醜い顔を見せつけられます。その醜さは、けもののようなものではなく、人間の愚かさの象徴ともいえるのです。彼女の姿を通して、人間美学の奥底に潜む、奇妙で切ない真実が浮かび上がります。いときらびやかなる女人の像は久遠である
されど
醜面
白日のうちにさらけし
卑しき女人の相を見る
こはこれけもののみにくさにあらず
みにくしとも
蛇の如き呪いも見えず
人間のみの具有せる
暗愚なるものの像である
了
底本:「今野大力作品集」新日本出版社
1995(平成7)年6月30日初版
初出:「旭川新聞」
1924(大正13)年6月30日
入力:坂本真一
校正:雪森
2015年2月17日作成
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