あらすじ
東方の王子は、燦燦と光る矢を放ち、地上を輝かせます。その矢は、絶えず放たれ、王子は日々の光を照らし続けるのです。彼の輝きは、明日もまた、燦燦と地上を照らし出すでしょう。
視よ、暁と呼ぶ
東方の王子
我等が上に君臨まします
白日の御幸(みゆき)は今日もある由なり
さてこそ王子は己れが光りの箭(や)を数多(あまた)なる郎党も召従えず
絶えず燦々(さんさん)と放たしむ
箭は放たれたり
地上は皆輝きたり
東方の王子は今日一日にて
中天をすぎさせ給える模様なり
而(しか)して明日も
再び参らせらるると承わる
了

底本:「今野大力作品集」新日本出版社
   1995(平成7)年6月30日初版
初出:「旭川新聞」
   1924(大正13)年6月14日
入力:坂本真一
校正:雪森
2015年1月16日作成
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